オゾン層保護法とは

2021.5.17 update

新着情報
2021.5.17　読者の指摘により、「概要」の正式名称を訂正。
　　　　　　特定物質等の規制等によるオゾン層の保護に関する法律
　　　　　　「等」が抜けていました。

オゾン層破壊物質の製造、輸出入は、化審法を参考に立法化され、モントリオール議定書に示された削減スケジュールに沿った形で、生産量や消費量に基準が定められています。現在はHCFC以外は原則、生産および消費ともに全廃されています。HCFCは2019年末に生産禁止予定です。

正式名称は「特定物質等の規制等によるオゾン層の保護に関する法律」です。

オゾン層の保護を図るため、オゾン層の保護のためのウィーン条約及びオゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書の的確かつ円滑な実施を確保するための特定物質の製造の規制並びに排出の規制及び使用の合理化に関する措置等を講じ、もって人の健康の保護及び生活環境の保存に資することを目的とする。

特定物質（オゾン層破壊物質）を製造する場合には製造数量を経済産業省の許可を受けなければならない。

特定物質（オゾン層破壊物質）を輸入する場合には外国為替及び外国貿易法の規定により、輸入の承認を受ける必要がある。

特定物質を業として使用する者は特定物質の排出の抑制と使用の合理化に努めなければならない。

気象庁長官は、オゾン層の状況ならびに大気中における特定物質の濃度の状況を観測し、その成果を公表するものとする。

メタンCH4、エタンC2H6、プロパンC3H8のH(水素）の部分が一部、もしくは全てがハロゲン（フッ素F、塩素Cl、臭素Br)に置換されたハロゲン化炭化水素です。

　CFC11 のオゾン破壊効果を基準（＝１）とし、大気中に放出された単位重量あたりオゾン層の破壊効果を計算したものです。

　各物質のオゾン層破壊係数(ODP値）はこちら

モントリオール議定書の附属書における分類は以下のとおりです。

附属書	グループ	分類	物質
A	Ⅰ	特定フロン	CFC-11、CFC-12、CFC-113、CFC-114、CFC-115
A	Ⅱ	特定ハロン	ハロン-1211、ハロン-1301、ハロン-2402
B	Ⅰ	その他CFC	CFC-13、CFC-111、CFC-112、CFC-211、CFC-212、CFC-213、CFC-214、CFC-215、CFC-216、CFC-217
	Ⅱ	四塩化炭素	四塩化炭素
	Ⅲ	1,1,1-トリクロロエタン	1,1,1-トリクロロエタン（メチルクロロホルム）
C	Ⅰ	HCFC	HCFC-21、HCFC-22、HCFC-31、HCFC-121、HCFC-122、HCFC-123、HCFC-123、HCFC-124、HCFC-124、HCFC-131、HCFC-132、HFCF-133、HCFC-141、HCFC-141b、HCFC-142、HCFC-142b、HCFC-151、HCFC-221、HCFC-222、HCFC-223、HCFC-224、HCFC-225、HCFC-225ca、HCFC-225cb、HCFC-226、HCFC-231、HCFC-232、HCFC-233、HCFC-234、HCFC-235、HCFC-241、HCFC-242、HCFC-243、HCFC-244、HCFC-251、HCFC-252、HCFC-253、HCFC-261、HCFC-262、HCFC-271
	Ⅱ	HBFC	CHFBr2、HBFC-22B1、CH2FBr、C2HFBr4、C2HF2Br3、C2HF3Br2、C2HF4Br、C2H2FBr3、C2H2F2Br2、C2H2F3Br、C2H3FBr2、C2H3F2Br、C2H4FBr、C3HFBr6、C3HF2Br5、C3HF3Br4、C3HF4Br3、C3HF5Br2、C3HF6Br、C3H2FBr5、C3H2F2Br4、C3H2F3Br3、C3H2F4Br2、C3H2F5Br、C3H3FBr4、C3H3F2Br3、C3H3F3Br2、C3H3F4Br、C3H4FBr3、C3H4F2Br2、C3H4F3Br、C3H5FBr2、C3H5F2Br、C3H6FBr
	Ⅲ	ブロモクロロメタン	ブロモクロロメタン
E	Ⅰ	臭化メチル	臭化メチル

附属書	グループ	分類	物質
F	Ⅰ	HFC	HFC-134、HFC-134a、HFC-143、HFC-245fa、HFC-365mfc、HFC-227ea、HFC-236cb、HFC-236ea、HFC-236fa、HFC-245ca、HFC-43-10mee、HFC-32、HFC-125、HFC-143a、HFC-41、HFC-152、HFC-152a
F	Ⅱ	トリフルオロメタン	トリフルオロメタン